保育士が抱えやすいストレスとは

保育士のイメージと実際の差とは?

誰もが保育士という仕事に夢を抱いて勉強し、就職します。
しかし実際に働いてみると、自分が思い描いていたイメージとのギャップが大きすぎて、知らない間にストレスを溜め込んでしまう人が大勢います。
保育士は離職率が高い職業の一つで、待機児童問題を解消するためにも、政府が保育士確保のための施策に取り組んでいますが、なかなか思うように進んでいないのが現状です。

厚生労働省の資料によると、保育士の離職率は10.3%ということです。
特に民間の保育園で働く人の離職率が高く、民間保育園での離職率は12.0%と高い数字となっています。

離職率が高いのは、保育士のイメージと現場とのギャップが大きいためではないかと考えられます。
まず、世間の人が抱く保育士のイメージについてみてみましょう。
多くの人が保育士に対して、子どもと接する仕事なので体力的にハードでも、子どもの笑顔にいやされたり、力を貰ったりできそう!というイメージを抱いています。
このほかにも、子どもの成長にかかわる仕事なのでやりがいがありそう、多くの子どもと接するので育児のプロフェッショナルとして尊敬できそうなどのイメージもあるでしょう。

その一方で、大切な子どもを預かるので責任重大というイメージや、泣いたり、言うことを聞かなかったりする子も多いだろうから大変だろうな、保護者とのコミュニケーションが難しそう……などというイメージもあります。

しかし大多数の人が、かわいい子どもと接するので癒されるというイメージを抱いており、現場の保育士さんにとっては、子どもと遊ぶだけが仕事じゃない!と苦労を知ってもらいたい気持ちになることも多いのではないでしょうか。

保育士に多い悩み

保育士の仕事はやりがいがある反面、心身ともにハードです。
それでも、保育士という職業が好きだからという理由で頑張っている人が多いのですが、ほかの職業に比べて離職する人が多いのも事実です。

保育士が離職する理由のトップは、何といっても給料が安いことです。
朝早くから夜遅くまで働くことも多く、保育士さんの仕事はとてもハード。
それなのに平均給与は10万円台と、他の職業に比べて給与水準がかなり低いのです。
労働量に見合わない低賃金では、仕事へのモチベーションを維持することは困難です。
また、長く働いていてもなかなか昇給しないことが多いのも、離職率を高める原因となっています。
給与改善は政府も呼びかけていますが、職場によっては給与を上げたくても難しいところもあります。
あまりにも低賃金の場合は、転職も考えてみましょう。

離職の原因で次に多いのが、職場での人間関係です。
保育という仕事は、成果が目に見えにくいので、保育観の違いなどがあっても、どうしてもベテラン保育士の発言権が強くなります。

また、男性保育士も増えていますが、女性が多い職場ですから、ウワサ話や陰口なども目立ち、人間関係が難しくなりがちです。

人間関係についての対処法としては、仕事だからと割り切って深くかかわらないようにするという人が多いようです。
このほかにも、趣味や保育士以外の友達との交流など、職場から離れたところでストレスを発散するという人も大勢います。

そして、苦手な人でも受け入れようと努力して自分からコミュニケーションを心がけるという前向きな気持も大切ではないでしょうか。
いずれにせよ、うまく気持ちを切り替える方法を見つけることが大切です。

このほかにも保護者との関係がうまくいかない、休みが取りにくい、腰痛、人手不足で負担が大きいなど、さまざまな悩みがあることでしょう。
押しつぶされるほどのストレスをため込むと、うつ病など精神面に悪影響がでる危険があります。
いろいろ対処してもつらさが続くなら、転職も視野にいれましょう。