臨時保育士とは?
臨時保育士とは、公立の保育園で働く保育士のことを言います。
「非常勤保育士」や「定数外職員」などとも呼ばれることがあり、1年など決まった期間で働くことの多い、非正規の保育士とも言えます。
働くためには、まず市町村で募集しているところを探し応募します。
ハローワークや広報誌などでも募集を行なっていることがあります。
ただここでいう募集というのは、派遣会社に登録するような感じであり、仕事があれば登録者に紹介するということであり、登録することは仕事をすることではありません。
すぐに仕事があるわけではなく、紹介があるまで待たないとなりません。
臨時保育士の扱いは派遣よりも雑と言わざるおえません。
しかし、今の日本の特に公立保育園の存在を支えるのがこの臨時保育士であり、保育士の半数以上が非正規の雇用となっています。
公立保育園ではどこも臨時保育士の方が、正規の保育士よりも多いという状況であり、場所によってはほとんど正規の保育士はいません。
仕事内容
臨時保育士は、立場上は地方公務員となります。
ただ簡単にクビにすることのできない正規の保育士に代わり、補充する形で雇っています。
給料としては、時給1,000円ぐらいが相場であり、地方公務員として見ると少ない額と言えます。
ただ市町村によって、地方か都会かでも時給に差はありますので、近隣の自治体の募集内容と照らし合わせておくと良いでしょう。
交通費やボーナス、退職金などは支払われますが、保育園によっては支払われないところもあります。
全体的にみると、ボーナスは30%ぐらい、退職金は2%ほどの職場でしか支払われていません。
職場によっては勤務時間を減らされて、その分給料が減るということもあります。
給料が安いので、週末はアルバイトをするような方も多いです。
ただ臨時保育士は公務員となるので、原則副業は禁止であり、こっそり行なう人が多いですが、副業していることがわかれば解雇になる可能性もあります。
名前には臨時がついていますが、仕事内容は正規の保育士と同じです。
クラス担任や保護者対応、月案などといった責任ある仕事も任されることが多いです。
このために、仕事内容と給料の額が見合っていないと不満を漏らす人も多いです。
ただ逆に考えれば、早い時期から責任ある仕事を出来るとも言えます。
全体的に見ると臨時保育士の待遇は悪いと言えます。
臨時でありながら、人手不足を補っており、職場によっては正規保育士が少ないので、臨時の方にそのような立場の仕事をさせているという状況も、待遇悪化の一因と言えます。
地方自治体によっては、保育士に手当てを支給するなど改善するような動きも出ているので、今後の行政の動きが待たれるでしょう。